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2017.04.21

某輸入元での社員教育セミナー

 今日から半年ぐらいかけて、計6回の社員教育セミナー。なかなか大きな会社ですから、「生徒」はたくさんいます。

 第一回目はテイスティングのしかた。もちろん普通の学校で習うようなテイスティング方法は教えません。テイスティングの方法が間違っていたり、個人個人でバラバラだったりしては、皆で同じワインを飲んで議論したとしても、実際はすれ違った話をしていることになります。私のメソッドを採用するか否かは別として、少なくとも皆で基準を揃えるのは最低限必要な事柄です。

 
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 最初は塩と砂糖、二種類づつのテイスティング。ふたつの塩、ふたつの砂糖の味の違いをどう表現するか。塩と砂糖は「味」の基本中の基本です。「塩と砂糖の味も分からないならワインなど百年早い!」と(もちろん冗談です)。まともに向き合ってテイスティングすると、塩も砂糖も、「ああ、そうだったのか!」という違いが見えてきます。

 次にその延長線上で、ワイン7種類。塩や砂糖を味わうのと、ワインを味わうのと、別の舌や大脳があるわけではなく、もちろん同じ方法でテイスティングし、同じ言葉で表現できます。それでいいのです。無意味にフランス語の専門用語でワインの味を表現して素人を煙に巻くようなプロにはなってほしくありません。普通の日本語で表現してこそ、ワインが他の事物・文脈とフラットな関係性をもつようになるのです。

 
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 今回はワインのよしあしの話ではありませんが、ですから個々のワインがいったいなんなのかは不問でいいのですが、出したワインの中では岩手県葛巻の小公子「蒼」が個人的には気に入りました。どんな味かといえば、、、、ブラインドで出されたら私はコルヴィーナ・ヴェロネーゼと言うかも知れません。

 最後に「質問は?」と聞いたら、新入社員の方が「今度焼肉屋さんに皆で行くのですが、ワインは何を持っていったらいいですか?」。かわいいですねえ!まるで素人みたいな質問。「後ろのお兄さんお姉さん方に聞いてみましょう」と、先輩方に答えていただきました。半年すれば、彼も自分自身で即答できるようになるでしょう。ちなみに私は堅苦しいことが嫌いなので、社員教育といっても明石家さんまの番組的なノリです。

 

〈田中克幸〉

 

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