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2018.08.04

ジャパン・ワイン・チャレンジ・ディナー

 ジャパンワインチャレンジのあと、高円宮妃殿下をお招きして、虎ノ門のホテル、アンダーズでのディナー。海外からの招聘審査員と共に私も参加させていただきました。
 妃殿下は私の斜め前に座られておられたので、いろいろなお話を伺うことができました。妃殿下の博学と鋭い分析力と知的なユーモアのセンスは既によく知られているところですが、今回直接お話させていただき、改めて感服いたしました。妃殿下は日本酒についてもお話されておられました。いくつかかいつまんでご紹介させていただくなら、
1、日本酒のバックラベルにはもっと知識欲を充足させるための情報を入れるべき。日本人同士なら雰囲気で飲んでおわりだろうが、西洋諸国ではお酒は知的な会話のためのメディウムであり、その会話のもととなる情報がなければおもしろいとは思われない。
2、英語の情報がもっと欲しい。
3、外国人はいったいどの日本酒を何と一緒に食べるべきなのか、まったく知らない。英語版のバックラベルにはそのことを明記してほしい。
4、日本酒は米作を基礎とする日本文化の根幹のひとつであって、神道とも、そして宮中祭祀とも深く結びついている。ワインがキリスト教と密接につながっているように、日本酒も神道と関係がある。これを忘れてはいけない。しかし神道は宗教ではなく信仰である。
5、大嘗会、新嘗祭には白酒・黒酒が献じられる。白酒は出来てすぐがおいしく、翌日にはすっぱくまずくなる。黒酒はむしろ翌日のほうがおいしい。
 1から4はもっともなお話で、我々は心して努力しなければいけないと思いました。5のお話は、皇室の方からしか聞くことができません。天皇陛下の祭祀のために特別に造られる白酒・黒酒の味など、我々には知る由もありません。
 日本酒に関するお話のあとは、天皇制・皇室制度についての会話。私もいろいろと意見を述べさせていただきました。おそれおおいことです。妃殿下の画期的なアイデアには感銘を受けました。「そうでしょう?法律的にも問題はないだろうし、お金もかからないし、どう考えてもこの案しかないと思うのですが、他に誰も言わない」。「是非宮内庁等に提案してください」。とはいえ具体的な内容はここで私が書くべきことではありえません。このような微妙な話をしてくださってありがたく思います。ちなみに私の先祖は江戸時代は京都御所で護衛の武士をしておりました。そのお役目は祖父の弟が戦前の昭和天皇の護衛役ともいえる近衛騎兵を務めさせていただくまで続いておりました。妃殿下は「これからもよろしくお願いします」と仰せられたので、「もちろんその覚悟でおります」と深くお辞儀をしました。
 

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