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2018.10.09

アルメニアン・コニャックとヒンカリ

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  アルメニアのブランデーはコニャックと呼ばれます。原産地呼称に神経質なフランス相手に裁判して勝ち、その名前を守ったのも、百数十年に及ぶ高品質ブランデー生産の歴史と世界的評価ゆえです。

    私は日頃蒸留酒を飲む機会がなく、アルメニアンコニャックも口にしたことがありませんでしたが、せっかくアルメニアにいるので飲んでみました。最も有名なアララットブランドの、7年熟成、Otbornyです。場所はヒンカリ専門店。ジョージア料理として有名な、いかにもシルクロードな、水餃子みたいな料理です。アルメニアにもあるのですね。ジョージアではヒンカリにはワインは合わせずチャチャを合わせると聞いたため、それに倣って蒸留酒。まあ中国でも水餃子には紹興酒より白酒の方が合いますね。
    アララットのコニャックはヤルタ会談の場でスターリンが出して、チャーチルが気に入り、以降毎年スターリンはチャーチルにアララットを40本送ったという話はよく知られています。それはDVINという長期樽熟成のものですが、私はウイスキーもブランデーもそこそこ短い樽熟成の方が好きなので、それに安いので(一杯500円)、7年を選びました。
    ムッチリ甘い味で、流速が遅く重心低め。オレンジママレードやピーチ的な、フルーティな香り。美味しいです。喩えて言うなら、ジャックダニエル的飲み易さ。アルコールより果実が勝っているため、私のようなアルコール嫌いでも楽しめますし、ストレートでも料理と合わせて飲めます。フランスのコニャックより大らか。旧ソ連圏では絶対のブランドなのに日本では認知度ほぼ皆無。もったいない。試してみる価値は十分にあります。
 

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