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2018.10.21

初心者講座 シャルドネ

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 世界41か国で生産され、ゆえに世界じゅうどこに行っても見かけないことはないシャルドネ。この品種について基礎的な理解をしておくことは、初心者にとって大事です。今回は、シャルドネとはどういう味のワインなのかについて、ブラインドでの比較テイスティングを通して学びました。
 あれこれ解説しているときりがないですが、国やスタイルや土壌は多彩でも、シャルドネの味は強烈にシャルドネであって、標高が高ければ重心が上がる、涼しければ酸が強くなる、といった当たり前の差異を除けば、性格的にはどれでも同じといっていいぐらい。前回のピノ・ノワールの多彩な表現とはずいぶん違います。ゆえにつまらない。探求する価値があまりない品種です。
 多元的な表現をしないとなれば、価値尺度はひとつしかない。あとは価格の話しかできない。
 私はピノ・ノワールに関しては決してブルゴーニュ万歳の立場を取りませんが、シャルドネに関しては熱烈なブルゴーニュファンです。今回のラドワも圧巻です。というか、このラドワは、日本に輸入されていませんから飲んだことがある人のほうが少ないでしょうけれど、本当に素晴らしい出来です。ミネラリーでエレガントなブルゴーニュなのか、それとも果実味があって堂々としたカリフォルニアなのか。そのふたつで選択肢としては十分。そういった意味では初心者にとって選びやすい。
 微温感、水平性、粘り、粉っぽい質感、比較的抑制された鼻腔まででとどまって伸びない香り、流速の遅さ、ねっとり続く余韻。これらシャルドネの特徴を生かす料理ないし食品は、なんといってもチーズとハムです。たとえば夜9時にテレビでも見ながら、冷蔵庫にあるチーズとハムを出してきてソファでワインを飲む、といった、いかにも家庭でのワイン消費様態を想定するなら、選ぶワインはシャルドネに尽きる。スーパーでシャルドネを必ずおいているのには意味がある。
 飲んでいると口や胃にたまってきますし、相当しつこい。この味の引きづり感は味の素的です。多くの人がそれをうまいと思うのはしかたありません。

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