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自己紹介文

食とワインに関する執筆活動を1985年から行う。

日本の大手外食企業マーケティング部次長、ニューヨークに本社を置く全米展開の大手外食企業取締役ののち、Winart誌創刊から10年間主筆、Wine-Not!?, Wine-What!? 誌創刊時の執筆主幹、現在ワインサイト、Wine-Communicate主筆。文京学院大学ワイン文化論担当非常勤講師。Japan Wine Challenge Co-Chairman。日本橋浜町ワインサロン主宰。その他、執筆、講演、教育、コンサルティング活動を行う。

訪問ワイナリー数のべ2000軒。

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「日本橋浜町ワインサロン」
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ktwinedoo@gmail.com

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「Katsuyuki Tanaka’s WINEDOO 」

 この十年ほど多くの方から頂戴していた声にお応えし、ブログを開設することにいたしました。文章を書き始めて32年経ち、現在55歳ですから、普通に生きていればあと32年はこの仕事をできることでしょう。とすると、いまちょうど折り返し点。ワインは奥が深いので、なんとなくワインの姿が朧気に見えてくるようになるまでこれだけの時間がかかりました。つまりはそろそろ予習の時間を卒業し、ワイン評論家としての仕事をしっかりとスタートできるようにしなければ、と思っています。

  私はもちろんワインは「道」だと思っておりますし、自己研鑽という意味の道もあるでしょうが、なにより真善美へと向かう道です。音としてはWINDOWでもあります。このブログがワインの世界へと向かう、そこへと開かれた窓でありたいと願うからです。そしてDOOは強調されたDOでもあります。ワインがそこにあった時に、私はどのような行為をするか、が大事です。それは肉体的に「飲む」というような行為だけではなく、精神的行為もあります。ワインが作用して生じる個人の行為について書くことは、ワイン評論の根幹だと思います。
 このブログはワインの手ほどきではありません。私は「ワインを難しく考えずに楽しみましょう」などとは死んでも言えません。なぜならワインは難しいものだからです。難しいものを簡単だと言って他人を引き込み、その上で難しいことをあれこれ言っては詐欺になってしまう。難しいものは難しいと思って接したほうが結局は簡単です。私は頭がよくないにしても、それでも何十年も、他に何もしないでワインのことをずっと考えてきて、それでもワインが難しくてわからないのですから、難しいものは難しいとしか言いようがありません。ですから難しいことを簡単に解説することはできません。私は難しいことをすべて理解しているわけでも、他人は私よりも難しいことが分からないと思っているわけでもないからです。さらに付け加えて言うなら、ワインは考えずに楽しむものではなく、考えつつ楽しむものだと思っています。私がすべきは、いや、唯一できることは、私が考えていることをお伝えし、皆さまにワインを楽しんでいただけるような考える素材を提供させていただくことです。ですからこのブログは、情報を右から左へと流すものでもありません。いま私たちに必要なのは、情報をひたすら大量に取り込むことではなく、私たちひとりひとりが情報を解読し、解釈し、生きた知識や知恵にしていくことだと思います。

 今まで数多くの方々のご指導を頂戴し、私は幸せ者だと思っております。今まで知己を得ることができた方々、そしてこれからこのブログを通して知ることができるだろう方々、皆さま、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

〈田中克幸〉


興味のあること

おいしいものなら、なんでも